視力を回復させるレ―シック。
角膜の屈折異常を正常化させ、視力を回復させる屈折矯正術と言われるこの手術は今、眼への負担や感染症の心配が少なく安全性が高いため、視力回復に最も有効な手段の一つとして注目を浴びている。
レ―シックの紹介の前に、眼が悪くなるメカニズムを説明する。
昔は現在ほど近視に悩まされる人は少なかった。
生活習慣が変わり、現代人はテレビ、パソコン、携帯電話など近くのものを見続けることが多くなった。
近くのものを見続けるという行動は、眼のピントを変化させる必要がなく、眼の水晶体の形を変えるための筋肉毛様体筋は、ほとんど使われることがなくなる。
このため、毛様体筋の動きが弱くなり、眼のピント調節能力が衰えてしまうのだ。
ここで登場するのがレ―シックだ。
角膜に対しレーザーを照射することにより薄くスライスし、表出した角膜実質層にエキシマレーザーなるものを当てることで、角膜の屈折異常を正常化させ、視力を回復させるのだ。
日本では、2000年に当時の厚生省がエキシマレーザーの使用を認可し、レ―シック手術が行われるようになった。
眼鏡やコンタクトレンズのような矯正器具が不要になるうえに、手術が短期間で終わる、術後の視力回復が顕著、感染症の心配が少ないという特徴があるので人気を集めている。
片目だけの手術も可能で不同視の治療、視力回復にも効果があるとされている。
レ―シックは現在、欧米を中心に世界各国で普及している手術であり、米国では年間100万人以上、日本でも10万人以上が手術を受けていると言われている。
普及率の成長理由は、レーザー治療の精度もあるが、それ以上に手術時間が20分程度、日帰り治療が可能で翌日には目標とする視力にまでほぼ回復しているという点にある。
日常生活に支障をきたすことはないという手軽さが、レ―シックの最大の魅力である。
また、米国の有名スポーツ選手や映画俳優、日本でも著名なスポーツ選手や人気タレントが実際に手術を受けていることからも認知度が高まり、レ―シック人口は拡大し続けている。
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